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性感染症はどんな薬で治せる?市販薬で手に入れることはできるの?

2020年01月26日

性感染症になってしまったかもしれないと思っても、病院やクリニックを受診することが恥ずかしいと考えて、治療をためらっている人も少なくありません。そのような人は、できれば市販薬で対応できないかと考える傾向にあります。しかし、一部の性感染症を除いて市販薬では治療することはできません。

一口に性感染症といっても、病原体はウィルス・細菌・真菌・原虫と様々です。ウィルスが原因となる性感染症には、性器ヘルペス・尖圭コンジローマがあります。細菌が病原体になる性感染症には梅毒・淋病・クラミジアがあり、真菌が病原体になるものには性器カンジダ症が該当します。さらに原虫が原因となる病気は、トリコモナス感染症・毛ジラミ・疥癬です。

原因となる病原体によって使用される薬剤は異なります。例えば細菌が原因であれば抗生物質が用いられ、真菌が原因であれば抗真菌薬が使われます。ウィルスが原因であれば抗ウィルス剤、原虫が原因であれば殺虫作用のある薬剤が用いられます。また進行した症状に対しては、それらを和らげる薬剤が用いられます。患者の状態によっては、複数の病原体に感染していることがあります。病院やクリニックできちんと検査を受けて、そこで処方される薬剤で治療することが大切です。

市販薬で対応できる性感染症として、性器カンジダ症の再発が挙げられます。ドラッグストアなどのOTC薬コーナーに置いてあることが多いです。OTC薬とは、Over The Counterの略称で、医師の処方箋が必要な医療用医薬品ではなく、薬局やドラックストアなどので購入可能な一般用医薬品・要指導医薬品のことです。性器カンジダ症用のOTC薬剤として、抗真菌作用がある腟錠・腟坐剤・クリーム剤が販売されています。これらの薬剤を使用すれば、痒み症状は数日程度で落ち着くといわれています。

ただし市販薬で対応できるものは、あくまでも性器カンジダ症の再発時のみであり、初回は病院やクリニックでの診察が必要です。何故なら、性器カンジダ症の診断自体、医師による問診や検査の結果によって下されるものだからです。仮に性器カンジダ症の症状が出たとしても、それが本当に性器カンジダ症であるかは医師にしか分かりません。

何故、性器カンジダ症の再発時に限って市販薬での対応がOKかといえば、再発時も初回感染時と同様の症状が出るので自己判断が可能とされているからです。過去に性器カンジダ症の診断を下されて、そのときと同じ症状が出たら市販薬で対応するのも1つの方法です。また過去に診断されたことがあっても、症状の再発かどうか自信が持てないときは、病院やクリニックの受診が必要です。